2012年05月19日

コードバンの縫い割りは


どうも週1記事ペースになってしまっております。




やることなすこと押せ押せで思い通りに事は運ばないもんですね。







昨晩は久しぶりに青木君を誘って、といいますか強制的に


田無でお酒を飲みました。




「絶対に今日は仕事の話はしないから!」と強めに宣言して



僕の身体に巣くっているであろう邪気の発散に付き合ってもらいました。




まあ結局、後半は仕事の話をしていました。



だって青木君が仕事のこと聞いてくっからっ…。





ですので本日は身も心もスッキリ発散された純白の根岸です。









久しぶりにコードバンの靴の底付けに青木君がかかっておます。



コードバンは線維の方向が揃っていますので


つり込み時に下手に負担ばかり掛けると線維の方向性で


ビリっと一気に裂けたりすることがあります。


そのことを頭に置いて作業しないと、ですね。





そんな特徴のあるコードバンですから靴にする場合


素材の良さを生かすも殺すも培った技術が大切だと感じます。




一つ例を挙げますと

コードバンでの踵の縫い割りは他の革での場合と構造を変えています


コード縫い割.JPG


そもそもコードバンの靴で踵に縫い割りがある靴ってあまり見かけないかもしれませんね



これは普通の縫い割りとは手間が違いますから



コードバンの特徴を加味して小笠原シューズでは昔からこの方法でやっています




靴に仕上がったときの見た目も他には無いものですし面白く仕上がります。







この方法になった理由ですが、昔日本で手に入ったコードバンはものすごく硬かったそうです。



なので、通常の縫い割りの方法だと革の硬さに負けて綺麗な曲線が出せなかったと



そこで先人たちの知恵から考え出された方法がこれ。


これで強度も確保されています。





今はとてもしなやかなコードバンが手に入るようになったので


じつはこの縫い割りでなくても大丈夫のようですね。



でもせっかくコードバンの靴にはまった意匠だと思いますので、これからもうちはこれでいきます。







担当 根岸
posted by sinando at 17:53| manufacture