2013年04月01日

詰まった靴(底づけ編)

今日から新年度、気持ちも新たにはりきってまいりましょう。




去年の4月から代表取締役になってちょうど1年、


わけもわからずに過ぎてしまって


何かをできたってことは全く無く


この新年度が私の正念場です。




「わかってます。」







さて、前回の続きで詰まった靴の底付けに関してですが



まず、製法はマッケイです。



マッケイ製法は簡単にいうと中底と本底をぶっ通しで縫いつけます。



中物なども分厚いものは入れたりしませんので、底の返りもよく



華奢な底周りを表現したいときにもよく使われます。



特に今回の靴のように華奢な甲革を使う時などは靴としてのバランスをとるのに丁度いいのです。




マッケイ縫いをかける直前
ヤハズマッケ (2).JPG


今回は矢筈コバでしたので

それなりの本底加工をしてからマッケイ縫いをかけます。






で、以前どこかで矢筈コバを紹介した時は


僕が底付けした手製靴での内容でしたが



今回は奥山さんが底付けしたマッケイ靴ですので


使っているヤハズゴテも加工が違います。


ヤハズ奥.JPG

これらはどちらも奥山さんの使っているヤハズゴテです


「2本あるんですか」って聞いたら


「チャベルの形状がちょっと違うんだ」って教えてくれましたが



チャベルって何?



ネットで検索してもチャペルしかヒットしませんからね。



単語はよくわかんないですけど、ようはコテの斜めになっている部分のことです

ヤハズ奥 (2).JPG

ヤハズ奥 (3).JPG


画像ではわかりませんが肉眼では違いがわかりました。



使い分け方は、


「うーん、ちょっと飽きちゃった時に変える」


だそうです。







あと、これこそ熟練の技ってことがあるんですが


押縁に車(ウィール)のギザをずらすことなく廻すです。



何のことやら?だと思いますが


この車(ウィール)を使って靴の押縁にギザギザ模様をつけます

うぃーる.JPG


このまっさらで平らな押縁に

ヤハズマッケ.JPG


車(ウィール)を使って


ぎざ.JPG

ギザギザ模様をつけます




この工程は経験しないとこれの何がどう難しいのかわかってもらえないのです。





奥山さんの車(ウィール)は加工も独特です。

うぃーる (2).JPGうぃーる (3).JPG



こっちはちょっと粗目で、
うぃーる (4).JPGうぃーる (5).JPG

年季入りすぎ





この他、フマズの加工だとか細かくいい出したらきりがない程なのでこの辺にしときますね。




担当 根岸
posted by sinando at 19:48| manufacture