2012年11月29日

ホームページ開設

本日、συναντω のホームページを開設いたしました。



συναντω http://sinando.jp/







これから Ready made として


受注生産による既成靴も展開していきます。


いま現在、デザインは Pattern made と重なる8型ですが


随時追加していきますのでご注目ください。





担当 根岸
posted by sinando at 15:26| συναντω(sinando)

2011年06月09日

συναντω はじめての納品

συναντω を立ち上げ、1番目にご注文いただきましたお客様に

2011.6.6 注文靴を納めることが出来ました。







朝からそわそわしていました。

いえ、前の晩からです。

なにか忘れてることはないだろうか?

明日、職場に行ったらあれとこれとやっておけば大丈夫だよね。


などと事前にシミュレーションやら納品に関わるものの撮影やら済ませているくせにの、

気の小ささ。




そんな人間ですので

お客様は13時のご予約にもかかわらず

午前中は仕事が手につかないご様子の根岸さん。





これまで仮縫いを重ねて、

お客様と共に「ではこれで本縫いにかかりましょう。」

で仕上げた靴ではありますが

あくまで仮縫いは仮縫いですもん


仕上がった本縫いの靴にお客様が足入れするまでは

なんともいえない緊張があります。




今回納める靴はジョッパーブーツ。

足入れした状態でベルトの穴位置を決めるというのが最後の仕事。


これでしくじるわけにはいきませんからね、

穴を開ける西川さんと何度も目で確認し合って位置を決めました。

バッチリです。



途中、あれだけシミュレーションしていたのに

シューツリーを削りで微調整をする

という冷や汗な場面もありましたが






結果

足入れした状態も良く、デザイン・色・履き心地、気に入っていただけました。


履き馴染んでいくことで、さらに履き良いお気に入りの靴になっていってほしいです。


アフターサービスもばっちりいたします。



συναντω 納品.JPG





次回は靴の画像を。






緊張の一日、でも

とーっても嬉しい一日でありました。


ありがとうございました。


担当 根岸
posted by sinando at 23:22| συναντω(sinando)

2011年05月29日

パターンオーダーのシューツリー

更新の期間があいてしまいました。

ごめんなさい。



2週間ほど前からダラダラと風邪をひいていまして

治ってきたかなーと思ったらぶり返したりなんかして

とうとう一昨日の夕方から熱がでて寝込んでいました。


やはり調子の悪い時はしっかり静養しないと長引いていけませんです。

わかっちゃいるのにってね。



本日より復活しましたので、またよろしくお願いします。




ということで、

「おい、ホントに準備してんのかよ!」と、突っ込まれてしまいそうな

συναντω のパタンオーダーに関しまして。



すみません、まだ準備中ですが少しずつ確実に進んでいます。


あと少しのフィッティングサンプルと

あといくつかのデザインサンプルが揃えばというところまできましたので


やっと先の見通しが立ってきましたかね?




そんな中、ちょっとシューツリーについて


συναντω の注文靴はお客様の木型から起こした専用の3分割ツリーが付いていますが



パターンオーダーでは

パターンオーダーの木型から起こした専用の3分割シューツリーが付きます。(今は予定としておきましょうか)


「ツリーなんかいっぱい持ってるからパターンオーダーのツリーは要らないよ。」という方は

その旨おっしゃっていただければ、ツリー分お値引きです。(こちらも予定としておきましょうか)



で、どんなツリーでしょうか?

こんな感じに仕上げますというのをご覧いただきましょう




ツリーは木型のまんまの形を木でおこして

それをツリー用に3分割してもらっています


今回、僕がやったのはそれ以降の作業ですね



デザインサンプルの靴は3Eの25cmで作っていますので

ツリーも3Eの25cmでお願いしてあったんです


そのまま入れてみたらどんな感じかなって


なんと、そのままの3分割の状態では靴の中に入っていかないんです


同じサイズなのに、不思議。



もしか25.5cmで作っちゃったんじゃないの〜


サイズは間違ってませんでした。


要は、ツリーはツリーとしての加工をしないとダメなのです



パタンツリー.JPGパタンツリー (2).JPG
これはそのままの頭の部分

底部が丸みを帯びていますよね



このままだと靴にピッタリすぎるので

底部の丸みを削って凹ませてあげます


パタンツリー (3).JPGパタンツリー (4).JPG
ちょっとわかりにくいですが

底部を凹むところまでなめらかに削りました

横からの画像でだいぶ平らに見えますよね




つぎは真ん中のパーツ
パタンツリー (5).JPG
これはそのままだと外側になる部分が出っ張りすぎてて

履き口につかえて入っていきません



ですから
パタンツリー (6).JPG
外側を丸く小さく削ってやります




最後、お尻の部分
パタンツリー (7).JPG
はい、お尻はこんなに角ばっていては美しくないですし

また履き口につかえてしまいますね




パタンツリー (8).JPG
やっぱりお尻は丸くつるんとしていませんと





これ木材ですから手作業だけでは全然はかどりません


靴製造屋ですからフィニッシャーもありますよ
パタンツリー (9).JPG
ギャーッと粗いペーパーで粗削りを施して




最後は手作業で全面を滑らかに仕上げていきます
パタンツリー (10).JPG
お尻ばっかり念入りにやってるわけじゃありませんので






パタンツリー (11).JPG

このあと電動ドリルで穴を開けたり

συναντω ネームをつけたり

ちょこちょこ作業は残ってますけどおおまかにこんな感じですね。







でも今回のツリーとしての加工作業は

木型をそのままおこしてもらっちゃったので必要となりましたが



シューツリー専用の型を作ってそれをサイズ展開すれば

精度も上がって手間もだいぶ省けますのでこれからはその方法でやっていきます。










συναντω のパターンオーダー、幻ではありませんのでもう少々お待ち下さいませ。

担当 根岸
posted by sinando at 18:12| συναντω(sinando)

2011年02月03日

焼印とぬき

つい先日、靴道具屋さんに注文していたものが出来上がったと連絡がきました。


発注していたものは、συναντωの焼印と専用の抜き型




靴の踵敷き専用の印はすでに作ってあって

踵敷きを頼んでいるところに預けてあります



今回発注したものは何かと使えるであろう小振りの焼印です

注文方法も簡単で、こんな文字でと印刷した紙を靴道具屋さんに持っていってお願いするだけです




出来上がったものはこちら
焼印 (2).JPG

先の金色の部分が印になっていて

焼印 (3).JPG

この部分を電熱器で熱して革に押します



ハンダごてのようなものと一体化して電気で熱くなる焼印も作ることができるのですが

今回は原始的な方です(予算もありませんもので)




焼印を押すときの難しいところは、どの程度熱して革に押すかというところですかね

あんまり熱いと焦げちゃいますし、ぬるいと文字が薄くなってしまいます


革の質も関係しますので押す前には必ず同じ革で試しましょう





試し押しをしてみたりして
焼印.JPG






あともう一つ頼んでいたのが専用の抜き型

ぬき.JPGぬき (2).JPGぬき (3).JPG
何だか想像していたものより大層なものが出来上がってきて驚きましたが


「丈夫な良い鋼で作っといたから」とのことでした

ありがとうございます



これは先程の焼印の文字サイズに合わせた形とサイズでお願いしておきました

これもこんな形でと印刷した紙を持っていっただけ


使い方はハンマーで叩いて抜くといういたって単純な方法


ポンチのような抜きならどんどんいけますが

さすがにこのサイズだと何度も叩かないと抜けませんね


ですからこの作業は非常にうるさいです





では、抜きと焼印で
焼印 (4).JPG



こういうものを手に入れちゃうとなんにでも押したくなりますよね


担当 根岸
posted by sinando at 18:50| συναντω(sinando)

2010年11月06日

スワッチ

スワッチ、素材見本のことです。


注文靴屋の場合は甲革見本ですね。

スワッチ1.JPG
これはタンナーさんのスワッチです

古いものなので見本としてはもう使えないのですが







συναντωではこれまでスワッチ作っていませんでした。

ですから、お客様に革を選んでいただくのに

「これはいかがですか?これは?」

なんて、狭いスペースで一枚一枚でかい革を広げてたんです。




これじゃあねぇ、お客様も大変です。



棚卸しでどんな革があるのか把握できましたので

いっちょ作ろうかと




スワッチ1 (2).JPG
このように革の端っこをちょっとずつカットして







スワッチ 1(3).JPG
革も分類して一覧表を作り、何足分とれるかも記録しました。

ほとんどの革が現行品ではないのでその辺しっかり把握しておかないとです。








スワッチ.JPG
きれいに形を整えて



スワッチが出来上がれば革も選びやすくなりますよね






西川さんが作業中のスワッチをちょっと借りて
スワッチ (2).JPG

この2種類

型押しはフラスキーニの、スエードはデュプイの革です




このコンビで作った靴
仕上直し.JPG

これは4年くらい前に僕が作ったものですが

製靴学校の展示会にOBとして参加展示した時の靴です


木型は小笠原シューズにあった古いモデルラストを借りました




ずっとしまいっぱなしだったのですが西川さんが磨き直してくれましたので






照明のせいもありますがスワッチで見る革と

実際に靴にして仕上げたものは印象が違います




このあたりが革選びの難しいところでもあるのですが

お客様がどんな靴をイメージされているのか

話し合いの中で掴みつつ

革選びの的確なアドバイスができたら理想的ですよね




担当 根岸
posted by sinando at 15:47| συναντω(sinando)

2010年10月02日

昨日はホワイトクラウド代表の後藤さんが紹介してくれた

靴箱屋さんに行ってまいりました。


συναντωの靴箱をどうしようかといっていた時に後藤さんが助けてくれました。

後藤さんは僕らの何歩も前を歩いている頼もしい人なのです。(僕と同歳ですけど)




後藤さんとは製靴学校で知り合い、お互い切磋琢磨しながらずっと靴を続けている可笑しな、いえ大切な仲間でもあります。




ホワイトクラウドと、変な、いえ兄貴な後藤さんにつきましては、

機会を改めまして詳しく詳しく紹介させていただきたいとおもいます。


WHITE KLOUD

http://whitekloud.jp/






さて、今回お邪魔した靴箱屋さんでは後藤さんの紹介ということもあり、

ざっくばらんにこちらの考えている箱のことをお話しできとてもスムーズに打ち合わせすることができました。


イメージは出来ているのですがサイズや細かい仕様については戻ってから改めて、ということでサンプルも貸していただけました。

箱.JPG


ところが、戻ってきた現時点で

実はなかなか決められていない



いろいろ見ると迷って悩むものですね






それと、先日

συναντωのセミオーダー、パターンオーダー用にと

グレーディングをお願いしていた木型が届きました。

ラスト(シナンド).JPG

ウィズ 2E 3E 

サイズ 22.5cm〜27.5cm はとりあえず揃いました





担当 根岸
posted by sinando at 18:46| συναντω(sinando)

2010年02月25日

採寸room

きょうは注文靴採寸のための部屋がほぼ整いましたので紹介させていただきます。



すべて自分達の手で作ったスペースですし、建物自体も古いものなのでお世辞にも高級感はございませんがご覧いただければと。

※ちなみに画像は実物より3割増綺麗に写っている感じですので。



まず、小笠原シューズの入口をあけると左手に階段があります。
階段.JPG

こちらを上がっていただきます。






足元.JPG

足元にお気を付け下さい。






上がって突き当りの部屋になります。
扉.JPG

なぜか「研究室」と貼ってありますが以前の借主が貼っていたものらしいです。何の研究をしていたかは僕等わかりません。






ドアの右手には
右き.JPG

こちらのキャビネットは靴クリーム等を収納予定。






では採寸roomへどうぞ
正面.JPG

正面にはサンプル台とミシンです。







右手にはお話しをさせていただくスペース
右手.JPG話s.JPG






左手には足の採寸をさせていただくスペース
左手.JPG採寸s.JPG




この部屋の中にはトイレもあるんですが、なぜかこの建物内唯一の和式トイレなんです。それとこの建物は全面禁煙になっております。
ご不便をおかけ致しますがご了承くださいませ。






そして最後に
サンs.JPG

こちら、サンプルの靴を手にとってご覧いただける台なんですが、
ご覧の通りまだサンプルの靴が間に合っておりません。

συναντωを気にかけていただいている皆様、本当に申し訳ございません。

只今、製作中でございます。もうしばらくお時間をいただければと思います。

サンプル靴をご覧いただき、検討していただくのが一番かと考えております。

出来上がり次第このブログでも紹介していく予定です。


製作が遅れていることお詫びいたします。


担当 根岸
posted by sinando at 18:58| συναντω(sinando)